水城の構造
- 全長1.2キロメートルにわたり1直線。
- 基底部幅72メートル、高さ14メートルの人工の土塁(堤防)。
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土塁の全面博多湾側に幅60メートル、深さ4.5メートル、大宰府側に幅10メートルの壕をつくり、水を貯えた。
- 内側と外側の壕を結ぶ木樋(もくひ)が1930年、国道3号線の工事の際発見された。
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木樋は箱形で、内のりが幅116cm、深さ76cm、底板は2枚のヒノキ材をつなぎあわせたもの。
- 国道3号線が水城を横断する国分の「水城東門」では門の礎石や、掘(幅60メートル、深さ4メートル)に通水する施設がみつかっている。
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下大利から吉松に抜ける道が水城を横切る地点の「水城西門」にも門の礎石がみつかっている。
- 当時は矢じりが鉄製の胴衣を身につけた相手に殺傷効力を発揮する距離はせいぜい40メートル。60メートルの壕は十分な安全圏をつくる。
- 壕を泳ぎ渡っても土塁は約70度の急斜面で、土台表面には粘土がびっしり張られ、滑って上がれない。
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