太宰府天満宮の神幸式大祭

衣冠(いかん)直垂(ひたたれ)狩衣(かりぎぬ)といった平安期の装束を身にまとった500人の氏子が本殿から道真公謫居の榎社まで御神輿を中心に行列がすすむ。

先払のかけ声:「下いよう、下い、下い」
行列:花車、御所車、神馬、神牛。馬にまたがる衣冠の神官、直垂、大紋、狩衣、白丁などの装束の供。
五行の太鼓、鉦の音:「ドン」「カーン」
音楽:道楽の「竹の(はやし)」と雅楽の調べ
20:00拍子木を合図に境内の明りが一斉に消え、闇の中で御神体が本殿前の御輿に移される。
御輿:本漆に金箔。高さ約2m、重さ1t。かつぎ手は氏子58人の「予丁(よちょう)」。御神体は揺らさない。太鼓橋では声を掛け合う。
行列が五条にかかると、左前方の天拝山頂上で火がのぼり(迎え火)、観世音寺国宝の鐘が打ち鳴らされる。
竹の曲:民間の田楽一座が奉納したのが起こり。米屋、鋳物屋、染物屋、小間物屋など6座が伝承してきた。竹を板状に割り、50本ほど束ねた(ささら)、締め太鼓、横笛の総勢11人で編成。
2時間半で榎社についた御輿は入り口の1m四方の石台に安置される。浄妙尼の社に宮司がお参りをする。御神体は行宮(あんぐう)入りする。神官1人が寝ずの守りをする。

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